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  コラム

パンづくりやお店に関わることを書いていこうと思います。



■食品添加物
パンの生地によく使われる食品添加物について、ざっくり説明します。
おおまかに分類すると下記のようになります。
・イーストフード
・乳化剤
・ビタミンC
・酵素
・その他






■食品添加物(1)


「イーストフード」は、@酵母(イースト)の栄養源、A水質(硬度)改善、BpH調整 のために使われます。実際には、約20種類の食品添加物が認められていて、 これらを使ったときには、物質名ではなく、(何種類使っていても)「イーストフード」という表示になります。

「乳化剤」は、パンを柔らかくしたり、硬くなりにくくしたり、ボリュームを大きくしたりするために 使われます。たくさん種類があるのですが、パン生地に良く使われるのは、5種類程度です。 イーストフードと同じように、何種類使っても「乳化剤」と表示されます。 小麦粉に対して、0.1%〜0.3%くらい加えます。

「ビタミンC」は、小麦粉中のタンパク質からグルテンが形成されるときに働きます。
グルテンの形成を促進することで、パンのボリュームを大きくしたり、きめ細かい内相になります。 小麦粉に対して、10ppm(=0.001%)くらい加えます。とても少ない量ですが、効果大です。

「酵素」は、大まかに分類すると、4種類くらいがよく使われます。 食感やボリュームを改良したり、生地物性を改良したり、色を白くしたりする目的で使われます。 熱が加わると効果がなくなるので、パンでは表示はされないというルールになっています。 冷凍パン生地の場合、焼いていないので、「酵素」という表示を見ることがあります。 使用量は、ビタミンCの数10分の1くらいです。




■食品添加物(2)


それ以外では、まずは「臭素酸カリウム」です。パンの品質改良に総合的に大きな効果があり、 一部のパンで使われています。長時間熱が加えらる商品においては、焼いた後は 分解されて残っていないということで、原材料欄に表示はされません。 ただ、臭素酸カリウムは発がん性があることが指摘されています。

「シスチン」も使われることが多いです。ビタミンCと同じような効果があります。 効果が出るタイミングが少し違うので、使い分けされたり、併用されたりします。 卵や鶏肉、大豆などの食品や、皮膚や角、毛にも含まれます。 特に、髪の毛に多く含まれています。これも熱が加わると効果がなくなるので、表示はされません。

「増粘多糖類」生地物性を改良して、食感を変えたり、パンのボリュームを大きくしたり、焼き縮みを抑制したり、ドーナツの吸油を減らしたり、 幅広い目的で使われます。個人店よりパン工場で使われることが多いと思います。 種類もたくさんありますが、グァーガム、キサンタンガム、アルギン酸エステル、アルギン酸Na、CMC(カルボキシメチルセルロース)あたりが 比較的良く使われているかと思います。

「酢酸Na」カビの発生を抑えます。最近では代わりに酢が使われることもあります。

「ベーキングパウダー」焼き菓子やドーナツ、パンケーキなどで使います。






通常これらの食品添加物は、食品素材(小麦粉など)とブレンドされた「製パン用品質改良剤」として メーカーから販売されています。  

クラフトベーカリーでは、食品添加物としては、酵素だけ配合されたタイプを使用しています。 (イーストフード、乳化剤、ビタミンCは不使用です)


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